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夢見るままに待ちいたり

更新日:2021年7月1日

皆さんこんばんは。HRTです。



つい先ほど友人と、夢や将来について語るというなかなかの『青い』時を過ごしました。RGBで言えば0.0.100くらいのブルーでした。



今回の記事のタイトル『夢見るままに待ちいたり』はクトゥルフ神話に登場する文章です。



原文では、

Ph'nglui mglw'nafh Cthulhu R'lyeh wgah'nagl fhtagn

(ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん)


――「死せるクトゥルー、ルルイエの館にて、夢見るままに待ちいたり」



となっています。不気味なクトゥルフ神話の中でも、どこか美しさのあるフレーズだと僕は思います。



この文章での夢というのは眠る時に見る夢のこと。つまり目覚めを待つというニュアンスな訳ですが、あえて今回は先ほどの話のテーマである将来の夢と掛けさせていただきます。



僕は偉大なる邪神ではないので、待ちいたり。というわけにはいきません。『頑張る』という言葉に生理的な嫌悪のような拒否感を抱く捻くれ者の僕も、夢を叶えるためには、積極的にアクションを起こさなければなりません。



というわけで、この記事では僕の夢のこと。それを叶えるためにどうしようと考えているのかを、赤裸々に記させていただきます。



完全なるワタクシ事ですので、誰も興味がない事とは思います。自分自身で見返す備忘録のようなものなのですが、もしご覧いただけるようであれば幸いです。そんな奇特な方の暇潰しの一助になれば幸いです。



僕は現在25歳です。社会人として仕事を初めて4年、まあ耐えた方などと陰で言われているようですが、概ね同意見です。この環境で4年それなりに頑張ってきたと思います。こんな言い振りをしているので、読んでくださっている方は何となくご理解いただいていると思うのですが、近日中に会社を辞めることにしました。



理由は沢山あります。その大半はネガティブな理由によるものなのですが、これは決して愚痴記事ではないので省略させていただきます。じゃあ何故こんな話題を出したのかというと、数少ないポジティブな理由に『夢』が関係してくるためです。



さて、皆さん将来の夢はありますか?子供の頃は散々耳にするフレーズだと思います。子供の頃の夢を覚えていますか?もちろんそれを叶えた方、叶えるために努力中の方、まだ決まっていない方、夢が変わった方、忘れてしまった方、そして諦めてしまった方…



先ほどいくつか夢についてどんな状況が考えられるのか記載させていただきました。その中から言うなら僕は、『諦めてしまった方』に分類されます。



正確に言うのなら

『ぼんやりと理想像はあるけど、現実的に無理だよなぁと思っている方』

と言った具合でしょうか。

『人に夢と書いて儚い』こんなフレーズは今時あらゆる媒体で見かけることがあると思います。ちょっとセンスがありすぎるのでは?昔の人。フリースタイルとかやらせたらとんでもない皮肉を飛ばしてきそうですね。



夢というのは、年齢を重ねるごとにより複雑かつ重厚に変化していきます。そしてそんな夢を前にした時、具体的な道を定め、実現に向けて計画を立ててみたり、とりあえずがむしゃらに走り出したりする人がいます。一方で、その夢の荒唐さに折れてしまう人もいると思います。そして僕は、残念ながら後者でした。もっと言えば、複雑さも重厚さもなく、ただただ軽く、ただただ大きい。そんな雲のような夢でした。さらには、それに向き合って明確化もせず、どうせ無理だろうと諦めてしまっていたのでした。



言い訳でもあるのですが、仕事の多忙さや理不尽さ。業務内容への不満、同年代もいなく1人で抱え込むしかなかった…etc。とにかく、さまざまな負荷により、心がぽつきりと折れてしまっていたのだと思います。



結論から言えば、ある程度は立ち直れました。友人と話したり、あまりやらないことに挑戦したりと、様々なことの積み重ねにより、前よりは健全な精神になったと思います。そしてその結果、将来について考える機会が増えました。思考を重ねるうちに、『夢』が具体的な形をなし始め、その実現のため道筋を考えることができるようになりました。そして、今の会社にいては実現への近道にはなり得ないという結論に辿り着きました。そんなわけで会社を辞めようと決意したわけです。



さて、前置きが長くなりました。文章を書くのが好きなのでどうしても長文になってしまいますね。



まずは僕の夢についてお話しさせていただきます。

僕の夢は『雑貨屋』です。



具体的に言えば

『自分の気に入った商品を卸して売りつつ、自分で製作したもの(雑貨やアクセサリー、グラフィックや写真を利用したアパレルやグッズ、小説など)も売る雑貨屋(作業スペースやアトリエ、展示スペースを併設して仲のいいクリエイターの方達に限り利用可能。)』

です。



現実的に実現可能かどうか。そんなことを考えると、夢が小さくなってしまったり、以前の僕のように諦めるという結末が待っていると思います。そんなことになるくらいなら、100%マックスの理想系を定義し、後から削ったり足したりして整形する方がいいのではという考えに行きつきました。



夢が少しずつ変化していきました。大きくて軽い雲から複雑で重い塊に姿を変えていくにつれ、消えかけた炎が熱を取り戻すような感覚に陥ったのを覚えています。



夢が具体的になるにつれ、それを実現するためのルートが見えてきました。不安も多く、本当にできるだろうかとかなり心配になりました。というか今も不安や心配なことは数え切れないほどあります。



これも(多分)自力で思いついたのですが、そんな自分を奮い立たせる理由として『10年理論』というものを立ち上げました。まあそんな大袈裟な話ではないのですが。目標を10年後に設定したら、意外と何でもできそうじゃね?という理論です。



10年て結構長いですよね。スポーツでも音楽でも10年やっていればベテランと言っていいと思います。つまるところ、10年あれば割と何やってもそれなりの成果を出せるのでは?という気づきになります。10年後僕は35歳。その時に店を開業できる可能性は決して低くないと思います。



そんなふうに考えていると、夢は俄然現実味を帯びてきました。そして、達成のためのロードマップを描けるほどに具体的なものへと変化しました。



雑貨ブランドのインハウスデザイナー(雑貨に携わりつつ今のグラフィックデザインのスキルを活かす)


↓3年くらい


陶芸やガラス工、3Dなどやりたいことを学び、現在あるスキルを磨く


↓5年くらい(もちろんチャンスがあれば1〜3年目から少しずつやる。コネクション作りや売れる環境の下作り、卸や経営などの知識を学ぶ)


雑貨屋店員に就職し実際に経験する。


開業


と言った具合です。当然ざっくりしたもので、問題だらけではあります。目安というか方針レベルのフワッとしたものであり、人生設計と呼ぶには拙すぎる計画です。



それでも指針の存在は、燃え尽きつつあった自分にとって、様々なアクションを起こすきっかけになりました。



そしてここで、またまた自力で考えたHRT流ポジティブシンキン術が登場します。みなさま盛大な拍手を。



それは、『当然頑張るけど別に35歳で店を開けなくても夢破れたわけじゃない』です。当然ではあるのですが、叶うまで粘ってやればいつか実現できると考えることにしました。デッドラインは文字通り死ぬ瞬間しかありません。35が無理なら40。そんなふうにずらしていって最終的に実現できたのなら勝ちだと思います。



そう考えると意外といけそうかなと思います。当然あまり長引いてズルズルと惰性になってしまうのも良くないのですが、あらゆるものを犠牲にして目標に向かって突き進むと言うがむしゃらなやり方は残念ながら性に合いません。


僕は、休んだり回り道したり余所見したりしながら進む方が好きです。がむしゃらに進むタイプの人が、目的地に向かってジャングルを直進するとしたら、僕はその辺の木陰で休んだり、近くにあるらしい遺跡を観光したりしながら進んでいこうと思います。辿り着くのは遅くなってしまうかもしれません。それでも道中で得られるものも決して無駄にはならないでしょう。



長々と話してしまいましたが、そんなこんなで夢が形になり、道が決まり、それに向かって動き出す決心がついたのでした。言葉にすればなんてことはありません。簡単にやってのける人もいるでしょう。それでも僕にとって、『辿り着きたい目的地がはっきりした』ことはまるで一筋の光が刺すような感覚でした。目標があると頑張れるなんていうのは使い古された薄っぺらい言葉だと思っていましたが、その実かなり真理に近い言葉なのかもしれません。


そもそも先程の理想100%の夢というのも、35歳で無理でも40歳でというのも、簡単に行って仕舞えば、

・夢は大きく!

・諦めなければ夢は叶う!

という少年漫画で語られるような言葉で説明ができてしまう事柄なのでした。こういう理想論とか綺麗事に対して苦手意識を抱いていたのにも関わらず、結局はその通りでしたというこの展開はなかなか皮肉が効いていますね。



雰囲気も含めた理想の完全系はこんな感じです。



・少し散らかった印象のある店内で、様々なジャンルのものが散らばるようなレイアウト。

・アニメや漫画で言うなら、『「お前らまたきたのか?営業妨害だぞ。」と言う俺に対し、主人公の相棒的なキャラクターが「どうせ客いねえだろ!」みたいなことを言うイメージ』わかる人はわかるよね?

・常連のみレジの奥からアトリエに入ることができ、アトリエではコーヒーや酒が振る舞われる。販売じゃなくて来客用。

・裏のポイントカードを作り、マックスまで貯めた人は上に書いたアトリエに入れる

などなどです。



雰囲気的にも実際の使用感的にも『アジト』みたいな感じにしたいと思っています。

・ルパン一味のアジト

・ゲーム『デビルメイクライ』ダンテの店

・デッドプールの家

などなど、ちょっと散らかって汚そうだけど、どこか渋くてかっこいい。そんな雰囲気にしたいと思っています。



キラキラしてお洒落なクリエイターではなく、、ギラギラして泥臭いけどプライドを持った『ヤツら』の集うアジト。そんなお店というか空間が作れたら最高です。



ふぅ。だいぶ長くなりましたね。一通り話したいことは話せたかなと思います。コラムというかSSくらいの文章量になってしまいました。



それでも僕の夢が何なのか、どんなものなのか。どんな雰囲気なのか。読んでいただいた方は理解していただけたのではないでしょうか?



好きなだけお話しできたのでそろそろ閉めさせていただきます。



こんな長いコラムを読んでくれた方。本当にありがとうございます。そして言わせてください。あなた変わってますね!



あ、怒らないでください。ごめんなさい。本当にありがとうございます。



この文章はどうせ誰もいないだろうと思って記載しているイースター的なものなので多めに見てください。でも、リアルでの友人ならまだしも、こんな木っ端メイカーのクソ長い夢の話を最後まで読んでくださった方がいたとしたら、かなり変わった方だと思います。是非DM等でご連絡ください。仲良くなりたいので全力で捕獲します。ファンになれよ!。



………流石にここまで読んでくださった友人以外の方はいませんよね?描きたい放題書いてしまいましたが、ご不快に思われていたら申し訳ございません。本当に感謝致します。



というかこれだけ長いと友人も読まないと思います。


スクロールバーっとして終わりだと思います。上みたいなことを書くのはアレですね。どうせちゃんと読まないだろうと同意書とかに相手が不利になる条件を忍ばせておくみたいな感じです。



さて、推敲等甘々なので文章はこっそり修正させていたいただく可能性が高いですが、ここまでお付き合いいただき、誠に有難うございます。



先ほど語らせていただいた夢。まさに夢物語をより高い%で実現するために、マイペースに一歩ずつ着実に、でも時々本当は嫌だけど、苦手な努力や嫌いな頑張り、やりたくない無理とかもやって行きながら歩んでいこうと思います。応援よろしくお願いいたします。



全文読んでいただいた方は、開店の暁にはすぐに裏のアジトへとご招待させていただきます。そこで一杯やりましょう。



それでは皆々様。お休みなさい。



HRTでした。


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